Andere Länder andere Wörter!?

これはいったいなんでしょう?-- Kipfel、 Kipferl

これはいったいなんでしょう?-- Kipfel、 Kipferl

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★ Kipfel、 Kipferl(キプフェル、キプフェルル)
キプフェルとは、オーストリアやドイツのバイエルン地方で、三日月(角)型や、その形をしたパンのことを指します。標準ドイツ語ではHoernchen(ヘルンヒェン、小さな角の意味)と言われるものです。
三日月型のパン…。どこかで聞いたことはありませんか?そうです、フランスで朝食によく食べられるクロワッサン!このクロワッサン(フランス語で三日月の意味)、フランスがオリジナルだと思われている方も多いでしょうが、実はオーストリアが発祥の地なのです。
諸説あるようですが、大体はこの通り。
華やかな文化都市として栄えるウィーンも、オスマン・トルコによるウィーン包囲で、危機的な状況に陥ったことがありました。1683年の第二次ウィーン包囲の時、オスマン・トルコ軍は、なんと、地下トンネルを掘ってウィーンに侵入を試みたのです。ところが、パン屋が変な物音(トンネルを掘る音!!)に気付き、自国の軍に知らせたため敵軍の侵入を未然に防ぐことができました。その功績を称え、皇帝はパン屋にいくつかの特権を与えたのです。その褒美のお礼とオーストリア=ハンガリー二重帝国の戦勝祝いを兼ねて、トルコの旗印であり、イスラム教のシンボルである三日月をかたどったパンを献上したというのが、この三日月パン(キプフェル)のはじまりというわけです。このキプフェルはその後、マリー・アントワネットお抱えのパン職人がフランスに伝えて、クロワッサンとして広まったといわれています。
ちょっと季節はずれになりますが、このKipfelの名が付いたオーストリアの代表的なお菓子を知ってますか?Advent(待降節)の時期によく焼かれるVanillekipferl(ヴァニレ・キプフェル)です。さっくりとした口当たりのよい、クッキーです。
私もオーストリアの知人にレシピを教えてもらい、毎年焼いているのですが、そのお師匠様から昨年のクリスマスに届いた、Vanillekipferlの写真をご紹介して、今回は筆を置こうと思います。
この辺りで少しJause(ヤウゼ、これもオーストリア独特の言葉で、コーヒーブレークの意味になります)にしましょうか。

これはいったいなんでしょう?-- Marille

これはいったいなんでしょう?-- Marille

市場などで見かける「これはなんでしょう?」
★ Marille(マリレ)
今回はそんなに難しくなかったのではないでしょうか?答えは、「あんず」でした!ドイツ語ではAprikose(アプリコーゼ、(f))というこの果物、オーストリアではMarilleといいます。
調べてみたところ、ドイツでの名前であるAprikoseはラテン語起源で、praecoquum(早生の)という意味からきています。同じ起源をもつのは、abricot(仏)、Albicocca(伊)、apricot(英)abrikoos(オランダ語)など、ヨーロッパの言語の中では、とても多いのです。
対して、Marilleはイタリア語armellino(アルメニアのりんご)という意味からきた単語が起源であるらしい。どうも、ある高名な植物学者が、あんずの原産地を勘違いして、学名をPrunus armeniaca(アルメニアのスモモ)と付けてしまったところに元があるようなのです。その大いなる勘違いを今に引きずっている単語がMarilleらしいのですね。鷹揚な国民性というか、何というか…。
オーストリアでは、この果物はずいぶん愛されているようで、お菓子屋さんや、料理店でも「あんずの~」といったものはよく見かけます。Marillenknoedel(あんずの入った団子)、Marillenkuchen(あんずのケーキ)、有名どころでは、ウィーンに行ったら、一度はオリジナルを食べてみたい、Hotel SacherのSacher-Torte。このトルテには、Marillenmarmelade(あんずのジャム)がはさまっていますよね!
私のお気に入りは、Marillenschnaps(あんずのリキュール)。蒸留酒で、小さなコップで飲むのですが、少量でも口から火を噴きそうになるくらい!何せ、アルコール度数が40%以上もあるのですから。こんな強いお酒ですが、食後の消化を助けてくれる役目があるそうです。一度試されてはいかがでしょうか?でも、何といってもアルコール度数が高いですから、くれぐれも、あまり飲み過ぎませぬよう…。
道端でひっくり返っても、責任は取れません…。

これはいったいなんでしょう?-- Paradeiser

これはいったいなんでしょう?-- Paradeiser

レストランで見かける「いったいこれはなんでしょう?」その2
★ Paradeiser(パラダイサー)
みなさん、なんだかお分かりになりましたか?
A:なにこれ、洗剤の名前?(それは、ク×ンザー!)
B:親のお世話になっているやっかい者?(それは、パラサイト!)
C:もしかして、パラダイスに関係がある…なんて…???
いい線、いってます!!
答えは、なんと「トマト」なんです。語源辞典を紐解くと、一説によれば、イタリア語(ラテン語起源)のpomo di paradiso(pomo リンゴ+paradiso 天国=天国のリンゴ)からきているのだとか。Paradeisapfelともいうそうです。あの太陽の光をいっぱいに浴びた、真っ赤な愛らしい野菜、オーストリアでは「天国のリンゴ」とよばれているのですね。ドイツではTomateと呼ばれています。ちなみに、Tomateは女性名詞ですが、Paradeiserは男性名詞なんですよ。
Paradeisersuppe(トマトスープ)を食べると思い出すことがあります。大悪友(といっても、60歳近いのですが!)と入ったレストランで初めてこの単語に出会った私は、また意味が分かりませんでした。「これ、何なの?」と質問したところ、帰ってきた彼の言葉。「今日は炎天下でテニスをしたから…。見てよ、僕の頭。日に焼けて、Paradeiserみたいでしょ!」と、私の方に頭のてっぺんを突き出したのです。
それを見て、そして、出てきた料理を食べて、もう笑いが止まらなくなりました…。だって、てっぺんが見事に薄くなっている彼の頭は、それこそ日焼けしてトマトみたいに真っ赤だったんですよ…。楽しい、オーストリアでの夏の思い出です。

これはいったいなんでしょう?-- Erdaepfel

これはいったいなんでしょう?-- Erdaepfel

★ Erdaepfel(エーアト・エプフェル)
今週は、「レストランで見かける『これはなんでしょう?』」をお届けします。
オーストリア滞在中のある日、向こうの友人に連れられてレストランへ入りました。日本人にとって、外国のレストランで出される一人前のポーションは、びっくりするほど多いもの。そのときも、一皿の半分で満腹、なんてことにならないよう友人にあれこれ質問しながら料理を選んでいました。Beilagen(付け合わせ)の欄を見ていたときのことです。「ん?」そこにはErdaepfelsalatという、見たことのない単語が並んでいたのです!
Erd(Erde 地面、土)+Aepfel(りんご)=地面のりんご?何、それ??―― そうなんです。オーストリアでは、Kartoffeln(じゃがいも)のことを、Erdaepfelとも言うのですね。つまり、Erdaepfelsalatとは「じゃがいものサラダ」のことなのです。「地中にできるりんご」が「じゃがいも」になるのだとは、おもしろい!そうと分かると、じゃがいものことをKartoffelnと言うよりもErdaepfelと言う方が、ずっと創造性があるように感じられてくる・・・なんて書くと、オーストリアびいきも行き過ぎでしょうか。
* 上に出てくるErdaepfelは複数形、単数形はErdapfel(男)です。同様に、Kartoffelnも複数形。単数形はKartoffel(女)となります。

Auf Wiederschauen! / Wiederschau'n!

Auf Wiederschauen! / Wiederschau'n!

★ Auf Wiederschauen! / Wiederschau'n!(アオフ ヴィーダーシャオエン/ヴィーダーシャウン)
今度は別れのときに使う挨拶をご紹介しましょう。
友人と話していたときのこと、オーストリアで「さようなら」と言われると、どう聞いても「アオフ ヴィーダーシェーン」に聞こえるというのです。
「シェーン?私のこときれいだって言ってたの?」―違います。実際は「ヴィーダーシャオエン(またはシャウン)」(カタカナでは表記しづらい!)と言っていたのですね。aufは期待を表す前置詞でもありますから、文字通り「再会を期して!」の意味になります。
ドイツ語を少しかじったことのある人にとって「さようなら」はAuf Wiedersehen!(アオフ ヴィーダーゼーエン)が普通ですが、オーストリアでは-sehenの代わりに-schauenを使うことが多いようです。
挨拶はひとまずこのくらいにして…。

Servus !

Servus !

★Servus! (セアヴス)
今日は挨拶シリーズ?第2弾とまいりましょう。
オーストリアや南ドイツで使われている、親しい人同士で使われる挨拶で、会ったときの挨拶としても、別れのときの挨拶としても使える言葉です。さしずめ、日本語では「やあ、どうも!」に当たるでしょうか。
元々は「しもべ」や「召使い」を指すラテン語”servus”が語源で「私はあなたのしもべです」という意味を持つのだとか。親しい人同士が「あなたのしもべです」なんて言い合っているとは、なんともおもしろいですよね。発音するときには「ア」にアクセントを置くのをお忘れなく。もちろん、語頭のSは濁りません。

Gruess Gott!

Gruess Gott!

★Gruess Gott! (グリュース ゴット)
記念すべき最初の一言は、コミュニケーションを図るのに一番大切な、日常的に使われる「挨拶」からご紹介しましょう。
オーストリアに旅行したことのある方は、もう何度となく耳にしたことがあるはずですね。お店でも、街中でも、とにかく人と人が出会えば“Gruess Gott!“が交わされます。本来は「(あなたに)神(Gott)の
祝福(Gruess)を!」の意味を持ち、昼夜の区別なく、また、年齢の上下にも関係なく気軽に使うことができる、とても便利な言葉です。
duで呼び合う親しい人の間では、Gruess dich!(グリュース ディッヒ)Gruess euch!(グリュース オイヒ)なども使われます。
コミュニケーションの基本は、挨拶から。今度、オーストリアを訪れるときには、ぜひ使ってみて下さいね。

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